• 平日9:00~12:00/15:00~18:00

    042-382-3633

  • 問診票のダウンロード
メニューボタン
HOME >  家庭医療のコアバリュー

ファミクリブログ

2026/05/13

家庭医療のコアバリュー

皆さんこんにちは、院長の金です。
前回のブログでは家庭医療の定義と役割について説明しました。
家庭医療の役割は、様々な健康問題について気軽に相談に乗り、
長く寄り添い、共に管理し、ときには医療システムを利用するための手助けを行うこと、
というのは先日のブログ記事でも説明したとおりです。
 
そのような医療を実践するために私たち家庭医が行動の指針としているのが、
「家庭医療のコアバリュー(核心となる価値観)」です。
今回は少し専門的な内容で、同じ医療・介護に携わる皆さん向けの記事となっております。
 
私たち家庭医が最も重視するのは医師患者関係であり、そのための行動指針となるものは、
「家庭医療の5つのC」として、以下の5つの要素で構成されています。
・Access to care(近接性)
・Care coordination(協調性)
・Comprehensive care(包括性)
・Continuity of care(継続性)
・Contextual care(文脈性)
 
これらについて一つずつ説明していきます。
 
・Access to care(近接性)
 患者さんが医療にアクセスする手段のこと。
 時間的、地理的、経済的だけでなく、気軽に相談できるような心理的な近接性も重要です。
 
・Care coordination(協調性)
 患者さんの立場になり、他の医療・介護システムと交渉すること。
 各専門家や多職種と協調し、それぞれの意見を伺った上で、診断、治療の計画を提示していきます。
 
・Comprehensive care(包括性)
 患者さんの健康のニーズ全体を評価すること。
 診療している地域や患者さんの中で起こりうる様々な問題に対処する必要があります。
 予防から治療、小児から老人、あらゆるジェンダーの問題まで、全人的・全科的な医療を提供します。
 
・Continuity of care(継続性)
 長期間にわたり、同じ患者さん・家族にケアを提供すること。
 長期間継続的に診療することで、診療情報の蓄積や人間関係の構築により、
 その中で生じた変化を速やかに察知して対処します。
 
・Contextual care(文脈性)
 患者さんを家族や地域社会とのつながりの中で理解しようとすること。
 患者さんを取り巻く背景のすべてが「文脈」です。
 その人の家族構成や経済状況、教育レベル、趣味などのレジャー活動の他、
 地域社会、文化などにも目を向けて、それらの「文脈」を紐解いて医療を行います。
 
まとめると、家庭医は
「いつでも、どんな健康問題でも継続的かつ気軽に相談ができ、
 あなたの背景を理解し、あなた代わりに多職種と相談してくれる」
という能力を備える必要があります。
 
一見すると誰にでも出来そうに見えますが、
これらをまんべんなく実践することは決して容易ではありません。
多くの健康問題を抱えてどれが問題の中心なのかわかりにくくなっている場合、
様々な問題が複雑に絡み合い解決が困難な場合、などが家庭医の専門性が発揮できる場面と言えるでしょう。
 
当院の医師は全員、家庭医療を実践するための研修を積んできております。
「どんなことを相談していいのかわからない」という内容でも大丈夫です。
体調のことでも生活のことでも、気になることがあれば遠慮なくお声がけください。
 
また、当院は総合診療・家庭医療の教育・研修施設でもあり、
一緒に学び働ける方もお待ちしております。お気軽にご連絡ください。

一覧を見る トップへ戻る